インターネットを楽しむ上で、無線化は欠かせないテーマです。
特に、スマートフォンやタブレットのように、そもそもLANケーブルによる接続ができないデバイスが増えており、Wi-Fiによって接続する必要があるのです。
ただ、機械に疎い方はどのようにしてWi-Fi化すればよいのか悩むところです。
そんな方に向けて、ソフトバンク光ではWi-Fiマルチパックと呼ばれるサービスを用意しています。
ここでは、ソフトバンク光のWi-Fiマルチパックについて詳しく解説します。
※表示価格は税込です。
ソフトバンク光のWi-Fiマルチパックとは?
ソフトバンク光のWi-Fiマルチパックとは、ソフトバンク光が提供するオプションサービスの1つです。Wi-Fiマルチパックに加入することで、同時に複数の端末でインターネットを利用することが可能です。
Wi-Fiマルチパックを利用するためには、ソフトバンクがレンタルしている光BBユニットを使用することが必須となります。光BBユニットはソフトバンク光の心臓のような存在となり、この機器がなければWiFiマルチパックは利用できないのです。
無線ルーターの役割だけでなく、固定IP電話サービスであるホワイト光電話や、BBフォンを利用するために必須となります。
申し込みできるのは、「ソフトバンク光」もしくは「Yahoo! BB 光 with フレッツ/フレッツコース」を契約している方のみです。
Wi-Fiマルチパックならセキュリティ面も安心
Wi-Fiを使用する上で気になるのがセキュリティ面ですが、光BBユニットでは以下のセキュリティ対策を行っており、安全にインターネットを楽しむことができます。
暗号化設定 | 通信データの暗号化によって、盗聴や不正アクセスを防止している |
MACアドレスフィルタリング | アクセス制限の機能によって、登録したデバイス以外からの無線LANアクセスを防止している |
簡易ファイヤーウォール機能 | 外部からLAN側に接続されたパソコンのIPアドレスを特定できないようにする機能で、不正侵入を防止している |
マルチSSID機能 | パソコンとゲーム機など複数の機器を接続する場合、それぞれの機器に合わせて2種類のセキュリティ機能を同時に利用できる |
セキュリティ設定 | 光BBユニットの「機能ボタン」を押すだけで簡単にセキュリティ設定ができる機能 |
安全かつ快適にインターネットを楽しむことができる手助けとなるのが、Wi-Fiマルチパックの魅力と言えますね。
ソフトバンク光のWi-Fiマルチパックの月額料金
Wi-Fiマルチパックはとても便利なサービスである反面、オプションサービスとなるために料金が発生します。
気になる料金は、月額1,089円となります。
Wi-Fiマルチパック 月額料金 | 1,089円 |
さらに、Wi-Fiマルチパックを利用するためには光BBユニットのレンタルが不可欠です。
この光BBユニットのレンタル料についても、月額513円かかってしまうため、Wi-Fiマルチパックと合計で月額1,602円となります。
Wi-Fiマルチパック 月額料金 | 1,089円 |
光BBユニット レンタル料 | 513円 |
月額料金 合計 | 1,602円 |
これだけ聞くと、とても高価な印象があって、それだけの価値があるサービスであるかを疑いたくなってしまいますよね。
ただ、実際には「おうち割 光セット」と呼ばれる割引制度によって大幅な割引が可能です。おうち割が適用されると、Wi-Fiマルチパックと光BBユニット、そして固定電話サービスの3点セットで月額550円で使えるのです。
月額料金 | |
Wi-Fiマルチパック | 1,089円 |
光BBユニット レンタル | 513円 |
固定電話サービス | 513円~ |
おうち割 月額料金 | →550円 |
「おうち割 光セット」ってなに?
「おうち割 光セット」とは、ソフトバンク光(ソフトバンクエアー)と携帯電話をセットで契約することによって、家族1人1人のスマホ代を割引きしてくれるサービスです。
携帯電話は、以下の機種が対象となります。
・スマートフォン
・ケータイ
・iPad
・タブレット
・Wi-Fiルーター
・モバイルシアター
気になる割引額は最大1,100円で、最新の料金プランであるデータプランメリハリ、データプランミニフィットも対象となります。プランごとの割引額は下の表でご確認ください。
対象プラン | 割引額 |
---|---|
データプランペイトク無制限 データプランペイトク50 データプランペイトク30 データプランメリハリ無制限+ データプランミニフィット+ データプランメリハリ無制限 データプランメリハリ データプランミニフィット データプラン50GB+ データプランミニ |
1,100円/月 |
データ定額50GBプラス/ミニモンスター | |
データ定額50GB/20GB/5GB | |
データ定額(おてがるプラン) データ定額ミニ2GB/1GB データ定額(3Gケータイ) |
550円/月 |
※その他プランは公式サイトをご確認ください。
ソフトバンク光の場合は永年割引となるので、期間を気にすることなく割引が適用されますよ。
そしてこのおうち割 光セットを適用させる条件が、Wi-Fiマルチパック、光BBユニットレンタル、固定電話サービスの3つのオプション契約なんです。
先ほどお伝えしたように、この3点セットは通常価格では月額2,115円ですが、おうち割 光セットでは月額550円で利用可能です。
月額料金 | |
Wi-Fiマルチパック | 1,089円 |
光BBユニット レンタル | 513円 |
固定電話サービス | 513円~ |
おうち割 月額料金 | →550円 |
おうち割 光セットについて興味のある方は、下の記事も読んでみてください。
ソフトバンク光のおうち割光セットとは?条件や割引額、申し込み方法まで徹底解説!ソフトバンク光のWi-Fiマルチパックでできることは2つ
ソフトバンク光のWi-Fiマルチパックには、大きく2つのサービスを受けることが可能です。
光BBユニットで無線LANが使えるようになる
テレワークなどで家庭や職場などシームレスで仕事する時代となっていますが、仕事などにおいてはノートパソコンやタブレット端末を使います。タブレットの場合、そもそも無線で使用することを想定して設計されていることもあって、Wi-Fi環境が必須となります。
Wi-Fiマルチパックの場合は、光BBユニットを用いて簡単にWi-Fi化することができます。
ルーターは多くの種類があるので、初心者の方はまずどれを選べばよいか悩むものです。また、購入した後には自分で設定を行わなければなりません。Wi-Fiマルチパックなら、ルーター選びに悩む必要はありません。
また、無線化することで配線を考えることなく、お部屋をすっきりさせることができるのも魅力的です。家族同時にスマートフォンなどを接続することも可能で、大家族でも気軽にインターネットを楽しめますよ。
光BBユニットが対応している通信規格
光BBユニットは、「E-WMTA2.3」と「E-WMTA2.2」の機種がありますが、それぞれ次の通信規格に対応しています。(「E-WMTA2.1」という機種もありますが、ソフトバンク光では現在取り扱いがないそうです)
E-WMTA2.3 | E-WMTA2.2 |
IEEE 802.11b/g/n/a/ac | IEEE 802.11b/g/n |
もちろん、パソコンやスマホなどのデバイス側で上記規格に対応していない場合は、利用することができません。
それでも、最新のデバイスであればIEEE802.11nは確実に対応しているので、あまりに気にする必要はないでしょう。
街中にあるBBモバイルポイントでWi-Fiが使える
外出先でもなるべく通信量を減らしたい場合に便利なのが、公衆Wi-Fiの利用です。
実は、Wi-Fiマルチパックの利用者はBBモバイルポイントと呼ばれる、ソフトバンクが提供する公衆無線LANサービスを無料で利用可能です。BBモバイルポイントは、JR駅構内や空港、カフェ、ファーストフード店と言った場所で提供されています。BBモバイルポイントのステッカーが目印となり、無線LANによる高速インターネットが利用できます。
※公式HPより
全国で約5,200箇所あり順次拡大しているのですから、とても魅力的なサービスですね。
スマートフォンを利用していると、どうしても通信量が気になりますし、特に定量制プランの場合はなるべく通信量は抑えないと料金がアップする可能性があります。
BBモバイルポイントを有効利用することで、携帯電話料金を抑えることも可能ですよ。
ソフトバンク光のWi-Fiマルチパックはいらない?
ソフトバンク光のWi-Fiマルチパックは、魅力的なサービスである反面、いらないと感じている方も多いのが実情です。
では、実際に不要となるオプションなのでしょうか?
おうち割 光セットを組むならWi-Fiマルチパックは解約してはいけない
おうち割 光セットは、月額1,100円割引になる魅力的な割引制度であると説明しました。ただ、おうち割 光セットが成立するためにはWi-Fiマルチパックを付ける事が条件となります。
料金については、おうち割 光セットを適用していると月額550円となります。
おうち割 光セットは、自分だけでなく家族分も割引してくれる魅力的なものなので、Wi-Fiマルチパックを解約せずにおうち割 光セットを適用させた方がお得なんです。
光BBユニットとWi-Fiマルチパックはセットとなる
光BBユニットには無線LAN機能があるのですが、Wi-Fiマルチパックを契約しないと無線LANを機能させることができません。よって、Wi-Fiマルチパック単独で契約しても何の意味もありません。
光BBユニットとWi-Fiマルチパックの料金は、おうち割 光セットを組んでいる場合は月額550円で、おうち割 光セットを適用させていない場合は1,602円です。
月額料金 | ||
おうち割適用あり | おうち割適用なし | |
光BBユニット(月額513円) Wi-Fiマルチパック(月額1,089円) |
550円 | 1,602円 |
また、光BBユニットをレンタルしていないのに、知らずにWi-Fiマルチパックを契約しているという方も稀にいます。これは、まったく使用しないオプションを無駄に契約していることになるので、すぐに解約することをおすすめします。
市販の無線LANルーターを使うならWi-Fiマルチパックは解約してもOK
ある程度パソコンに詳しい方であれば、自分で無線LANルーターを購入して使用するというのも一つの手段です。
もし市販の無線LANルーターを導入するのであれば、光BBユニットを導入する必要がないので、必然的にWi-Fiマルチパックを解約しても問題ありません。
これによって、月額料金を押さえることもできます。
IPv6を使う場合は光BBユニットは必須
自分で市販の無線LANルーターを準備した場合、問題となるのが「IPv6」です。実は、ソフトバンク光のIPv6は市販ルーターでは代用できないのです。
市販ルーターでIPv6を使いたい場合は、光BBユニットに市販ルーターをブリッジモードで接続する必要があります。ブリッジモードとは、下の図のように光BBユニットに市販ルーターを接続し、光BBユニットのWi-Fiは切った状態で光BBユニットのIPv6だけ有効化する方法です。
IPv6とは、ほぼ無限大にIPアドレスを付与できる画期的な仕組みです。従来の「IPv4」で問題となっている回線の混雑を解消することで、高速インターネットを安定して楽しむことができます。
この便利なIPv6を使用したい場合は、光BBユニットは必須と言うことになるので注意してください。
光電話を使う場合は光BBユニットは必須
携帯電話の普及で、固定電話の需要が減っている事実があります。ただ、それでも料金などを考えて固定電話を使用したいというニーズは確実にあるのが事実です。
ソフトバンク光で固定電話を利用したい場合、光電話を利用することになります。この光電話は3種類のプランがあるのですが、いずれも光BBユニットがなければ利用できません。
よって、光電話を利用したい方は光BBユニットが必須と言うことになります。
「Wi-Fiマルチパック」と「Wi-Fi地デジパック」は別のサービス
Wi-Fiマルチパックと似たサービスとして、Wi-Fi地デジパックというものがあります。
Wi-Fi地デジパックとは、Wi-Fiマルチパックと地デジチューナーがセットになったオプションのことを指します。Wi-Fiマルチパックと料金は同じなのですが、Wi-Fiに加えて地デジを視聴することができます。
地デジと言っても、テレビから地デジが見られるというわけではなく、パソコンやスマホからも地デジを視聴できるのです。テレビがない部屋でも、地デジを楽しむことができるのは魅力的ですし、Wi-Fiマルチパックと同じ料金であれば積極的に利用したくなりますね。
ただし、Wi-Fi地デジパックの新規受付は2016年10月3日で終了していますので、既存の契約者のみが利用できるサービスであるのが残念です。
ソフトバンク光のWi-Fiマルチパックの解約方法
ソフトバンク光のWi-Fiマルチパックが不要になった場合、解約手続きによって解約が可能です。
解約方法は、My SoftBankもしくは電話から行うことができます。
なお、ソフトバンクショップから解約手続きを行うことはできませんので、注意してください。
My SoftBankウェブからの解約方法
My SoftBankにアクセスし、「確認・変更」にチェックを入れて、「オプションサービスのお手続き」を選択します。
「お申込中のサービスのみを表示する」を選択すると次の画面が出てくるので、「お手続き」をクリックして解約に進んでください。
電話での解約方法
電話での解約は、ソフトバンク光お問い合わせ窓口から行えます。
お問い合わせ窓口の番号は以下となります。
ソフトバンク光 サポートセンター
電話番号:0800-111-2009(通話料無料)
受付時間:10:00 ~ 19:00
<固定電話、携帯・PHSからでもOK>
光BBユニットを利用しない場合は返却が必要
Wi-Fiマルチパックを解約した後、光BBユニットを利用しない場合は返却する必要があります。
まずは、電話にてレンタル契約の解除を申し込みます。
そして、光BBユニットを受け取った際の箱、もしくは別のダンボールなどに入れて返却します。
返却先は、以下の住所となります。
- 光BBユニットの返送先
〒272-0001
千葉県市川市二俣678-55
ESR 市川ディストリビューションセンター 3階 北棟N8
ソフトバンク返品センター宛
なお、宅配業者については特に指定はありませんが、元払いで対応する必要がある点には注意してください。
まとめ
Wi-Fiマルチパックは、自宅を無線LAN化できるだけでなく、BBモバイルポイントも利用できるなど、使い方次第ではとても魅力的なサービスとなります。
おうち割を併用することで月額550円に抑えることができますので、大きな負担がかかるものではありません。
ライフスタイルなどに応じて、うまくWi-Fiマルチパックを活用したいですね。