ケーブルテレビとは?|特徴やエリア別情報を紹介します!

ケーブルテレビってどんなサービス?

「ケーブルテレビはなんとなく知っているけど、具体的なサービス内容までは知らない」

「ケーブルテレビを検討しているけど、自分に合わなくて失敗したらどうしよう…」

なんて考えていませんか?

ケーブルテレビという言葉はしばしば耳にしますが、実際どんなものかあまりよく分かっていない人も多いと思います。

そんな人のために今回は、ケーブルテレビの特徴をメリット・デメリットを用いて解説していきます(^^)

最後まで読むと、ケーブルテレビがどんなサービスかが分かりますよ!

ぜひ、参考にしてみてくださいね。

Check!!

お住いの地域のケーブルテレビ情報が知りたい人は、【エリア別】ケーブルテレビの一覧をご覧ください。

ケーブルテレビとは?

ケーブルテレビの仕組みの解説画像

ケーブルテレビとは、電波塔から出た電波を大型アンテナのある施設で受信し、そこで良質に変換した電波をケーブルで各家庭に配信することでネットやテレビを提供するサービスです。 

電波塔から直接出た電波を各家庭に飛ばすと、雨や雪で湿気を含んだ質の悪い電波によってテレビ通信が途切れてしまったり、映像の映りが悪くなったりするんです。

反対に、一度良質に変換した電波をケーブルで各家庭に配信するケーブルテレビは、環境の影響を受けにくく安定した配信が可能になります。 

 

さて、ケーブルテレビの接続方法が分かった後は具体的にどんな事業者があるか見ていきましょう。

ケーブルテレビの主な事業者は以下の通りです。

ケーブルテレビの主な事業者
J:COM(ジェイコム)
スターキャット
イッツコム
Baycom(ベイコム)
KCN(近鉄ケーブルネットワーク)

聞いたことがある事業者はありましたでしょうか?

地上波のテレビ放送は無料で楽しめますが、ケーブルテレビは視聴が有料なので、そういった面が馴染みの無さに繋がっているのかもしれませんね。

しかし、有料ならではの利点もあるんです!

ケーブルテレビは地上波をはじめ、BS・CS放送や過去のTBSドラマ、日本初放送の海外ドラマが好きなだけ見られます

それに加えて、地上波では絶対に見られないような小・中学校の運動会やイベント情報などを放送することもあります。

地域で活躍する町民をどんどん取り上げるので、番組の主役が自分の家族や知り合いになることも多々。

知り合いや家族をテレビで見るのは、非日常的な体験で、誇りや喜びを感じられますよ(^^)

そんなケーブルテレビですが、先ほども言ったように馴染みが無く「昔のもの」「田舎」といった印象を抱いている人も少なくありません。 

私もケーブルテレビについて調べるまでは、そんな印象を持っていました。 

でも実は、ケーブルテレビの普及率は全国で見るとなんと52.5%! 

東京都の普及率は71.9%なんです! 

「意外と普及してるんだ~!」と思いませんでしたか? 

ここからは、そんなケーブルテレビの特徴をメリット・デメリットを用いて解説していきます! 

ケーブルテレビのメリット5つ

冒頭で説明した通り、ケーブルテレビにはメリット・デメリットがあります。

主なメリットは以下の5つです。

まずはメリットについて、ひとつづつ見ていきましょう。

地域に密着した番組の視聴が可能 

ケーブルテレビは地域密着メディアとしての役割を持っているので、自分たちの住んでいる地域のイベント情報やお得な情報に触れられ日常生活を送るうえでとても役に立ちます。 

ケーブルテレビで視聴できる地域密着情報の主な例は、以下の通りになります。

  • 地域で行われている無料の健康診断の情報
  • 天気の情報とそれに対する対策
  • 地域で行われている運動会

健康診断は実費だと5,000円~10,000円程かかるので、この情報を知っているかいないかで自由に使えるお金に大きな差が付きます。

5000円あれば、自分へ投資したり、少しの贅沢ができたり、普段我慢していることができたりしますよね(^-^)

また、地域の情報を放送するだけでなく、小・中学校の運動会や文化祭、地域で行われている運動会を放送することもあです。 

この方のケーブルテレビ局は、公的な小・中学校の運動会や文化祭、地域で行われている運動会だけでなく身内で開催するイベントにまで足を運んでくれているようです。全国放送では考えられないことです!

実は、私の実家もケーブルテレビを使っているのですが、祖父が町で表彰されるたび番組に取り上げられるので、放送が始まるその時を家族でどきどきしながら待ちます(笑)

取り上げられている本人も誇らしげで嬉しそうなんですよね(^^) 

話がそれましたが、これらを踏まえるとケーブルテレビは地元の人に有益な情報やイベント情報を放送するだけでなく、楽しかったひと時の思い出まで取材・放送しており、普通のテレビ番組では味わえないような温かさや繋がりの部分を強く感じられるメディアと言えるでしょう!

テレビ離れの時代にも関わらず、ケーブルテレビの世帯普及率が52.5%なのが納得できますよね。 

専門性の高いチャンネルが豊富

ケーブルテレビには専門性の高いチャンネルが豊富にラインナップされています。 

具体的には、以下のようなチャンネルがそろっています。

専門チャンネルの番組詳細
アジアドラマチックTV人気の韓国・中国ドラマを途中CMなしの字幕放送で放送
ディズニーチャンネルHDコメディドラマや子供の情操を育む番組(2か国語放送で英語も学べる)
日テレジータス HD巨人主催試合完全生中継、
箱根駅伝、格闘技など
女性チャンネル♪LaLa TV食、旅、音楽など
TBSチャンネル1 過去のTBSの人気ドラマ、
バラエティ、音楽ライブなど
Mnet HDMnetライブSEVENTEEN、
LESSERAFIMなど
有名アイドルの高画質ライブ映像

※J:comの場合

これらの他にもたくさんの専門チャンネルがあります。 

ほどんどのジャンルを網羅していて、家族でテレビの取り合いになりそうです… 

子供たちの留守番中はディズニーチャンネル、家族団らんの時はバラエティー番組、お父さんの休日は野球チャンネルなど、時間を決めて楽しめるといいですよね。 

また、野球チャンネルと言ってもプロ野球のような大規模な試合配信だけでなく、高校野球の県内試合や地方の独立リーグのような小規模な試合が見られるのもケーブルテレビの専門チャンネルの特徴です。 

高画質・高音質の映像を楽しめる 

ケーブルテレビはケーブルで直接テレビに電波信号を送るので、天候に左右されずに高画質・高音質の映像が楽しめます 

電波は湿気に弱いのでアンテナ受信だと雨や雪の時は画質が乱れたり、音質が悪くなったりしますが、ケーブルテレビの場合はケーブルの中を電波が通るので外部からの影響を受けにくいです。 

推しのライブ生放送をスマホで見ている時に、画像が荒くなったり、止まったり、音ズレが起きたりしてイライラしたことはありませんか? 

ケーブルテレビはスマホより安定した通信経路を確保しているので、画像の乱れや音ズレが起きづらく、大きな画面で快適に高画質・高音質の映像を楽しめます! 

まるで、目の前に押しがいるような気分になることでしょう。 

生活のモチベーションが高まり、幸福度も上がること間違いなしですね(^_-)-☆

光回線の未対応エリアでもインターネットが利用できる

ケーブルテレビはテレビだけでなく、インターネット回線としても利用できます。

もともと電波が届きにくい地域の人たちへテレビ放送を提供するために始まったサービスなので、山間部など光回線の設備が使えない地域でも、ケーブルテレビならインターネットが使える可能性があるんです。

光回線が引けない地域は導入しやすいホームルーターもアリですが、山間部や高所に住んでいる場合は障害物や電波の流れの影響で通信が不安定になるので、ケーブルテレビのインターネット利用が向いているでしょう。 

自身の住環境に合ったネットを選択してくださいね。 

セット利用でスマホ代が節約できる 

ケーブルテレビは対象のスマホとセットで使用するとスマホ代を550円~1,100円節約できます。 

セット割引が適用する主な例を挙げます。 

セット割引
割引名割引額
J:COMauauスマートバリュー550~
1,100円割引
イッツコム 
ZTV

ケーブルテレビは、auとセットで使うとお得になる場合が多いようですね。 

「スマホ代を節約したいけど、ケーブルテレビのインターネットはちょっと…」という人でも、スマホとケーブルテレビのセット割でスマホがお得に使えます! 

使いたいと思っているケーブルテレビが、自分のスマホとセット割が組めるかどうかは事前にしっかりとチェックしてくださいね。 

ケーブルテレビのデメリット2つ

次はデメリットを2つ見ていきましょう。

居住エリアによってはサービスに加入できない可能性がある

ケーブルテレビはメリットで挙げたように地元密着型メディアの役割もあり、地域の限られた住民に向けてローカル情報を提供している事業者が多くあります。 

地域に特化したサービスを提供しているので、提供エリアが限定されることも少なくないでしょう。

U・CAT・Vの公式HPのエリアの写真

U・CAT・Vの公式HPから引用

例えば、宇都宮ケーブルテレビは宇都宮の1部、下野市上古山の1部、芳賀町全域、真岡市全域のみ提供しています。

提供エリア外に住んでいる県民は、宇都宮ケーブルテレビは使えません。

このように、提供エリアが限定されているので「使ってみたいケーブルテレビを見つけたけど、自分の住んでいる地域が提供エリアに含まれていなかった…」なんてことも。 

ケーブルテレビの場合はこういったこともあり得るので、事前にしっかりとエリアを確認した上で申し込みしましょう。 

インターネットは光回線と比較すると遅め 

ケーブルテレビのインターネット回線は光回線と比較すると遅めです。 

ケーブルテレビと光回線の速度はどのくらいの差があるのか検証するために、みんなのネット回線速度で測定された実測速度を比較していきましょう。 

ケーブルテレビと光回線の平均実測速度
ケーブルテレビ光回線
下り速度237.1Mbps356.9Mbps
上り速度49.3Mbps354.8Mbps
Ping値41.9ms27.2ms

下り(ダウンロード)速度の図説

インターネット上から、パソコンや携帯電話にデータを受信(ダウンロード)する方向を表します。

用途下り速度の目安
(ダウンロード)
メッセージの受信128Kbps~1Mbps
サイト閲覧 ビデオ通話1Mbps~10Mbps
動画視聴(YouTubeなど)3Mbps~25Mbps
オンラインゲーム30Mbps~100Mbps

上り(アップロード)速度の図説 

パソコンや携帯電話から、インターネット上へデータを送信(アップロード)する方向を表します。

用途上り速度の目安
(アップロード)
メッセージの送信1Mbps
SNSの写真投稿
ビデオ通話
3Mbps
SNSやYouTubeなどの動画投稿10Mbps
オンラインゲーム10Mbps~30Mbps

Ping(ピング)値の図説

Ping値はデータの送受信にかかる時間を表すものです。

Ping値が小さいほどデータが返ってくるまでの時間が短いことを表し、操作の遅延(ラグ)が起きづらくなります。

用途Ping値の目安
メッセージの送受信100ms以下
サイト閲覧
ビデオ通話
動画視聴
60ms以下
オンラインゲーム30~15ms以下

ケーブルテレビのインターネット回線は、下り速度は100Mbpsを超えていて速度が速く動画視聴やサイト閲覧で問題なく使えますが、上り速度とPing値に関しては遅めです。

ライブ配信やApex、荒野行動のようなオンラインゲームではラグが起き、敵の位置がずれて弾が当たらなかったり、撃ち初めのデータ送信が遅れて不利になったりします。

速度が遅くなる原因は、ケーブルテレビが使っているケーブルの最大速度と配線方式にあります。

ケーブルテレビと光回線の違い

ケーブルテレビと光回線の配線方式
ケーブルテレビ光回線
同軸ケーブル
+光ケーブル
光ケーブルのみ
最大320Mbps最大10,000Mbps
(10Gbps)
HFC方式FTTH方式

ケーブルテレビは、テレビ利用前提の同軸ケーブルを使っており、HFC方式という繋ぎ方で繋いでいます。 

HFC方式の場合外に設置されている光信号を電気信号に変える装置のノードアンプまでは、光ケーブルを利用し、ノードアンプから宅内までは同軸ケーブルを利用します。 

同軸ケーブルの最大速度は320Mbpsなので、最大速度が10,000Mbpsの光ケーブルと比べると伝達が遅くなります。 

光回線のFTTH方式は、引き込みから宅内の光コンセントまで全て光ケーブルでネット回線が利用できる仕組みです。 

全てが光ケーブルだと電波の減衰が起きにくく、安定したネット回線が利用できます。 

このようなケーブルと配線方式の違いにより、ケーブルテレビは光回線より速度が遅くなります。 

特に、上り速度が遅く、Ping値が高いのでライブ配信を行う人、Apexや荒野行動などのオンライン戦闘ゲームを行う人はラグが発生する可能性があります。

ラグが発生すると、ゲームとして成り立たなくなるだけでなく、モチベーションや精神面に悪い影響が出ることも。

Webサイトの閲覧、メールの送受信、動画視聴をする程度ならケーブルテレビでも問題ありませんが、ゲームやライブ配信など行いたい人には速度がネックになりそうです… 

【エリア別】ケーブルテレビの一覧

ここまで、ケーブルテレビのメリット・デメリットを見てきましたが、自分の地域ではどんなケーブルテレビが使えるのか気になりましたよね。

各都道府県で使えるケーブルテレビを一覧でご紹介します。

市町村ごとにまとめていますので、お住まいの地域でどんなケーブルテレビが使えるのか気になってる方は参考にしてみてくださいね。

※下の県名をクリックすると、各都道府県のケーブルテレビの一覧を確認できます。

北海道北海道
東北青森県秋田県岩手県山形県宮城県福島県
関東甲信越栃木県茨城県群馬県埼玉県東京都神奈川県千葉県山梨県長野県
東海愛知県静岡県岐阜県三重県
北陸新潟県富山県石川県福井県
関西滋賀県京都府大阪府兵庫県奈良県和歌山県
中国岡山県広島県山口県鳥取県島根県
四国香川県徳島県愛媛県高知県
九州・沖縄福岡県佐賀県宮崎県熊本県長崎県鹿児島県大分県沖縄県

自分の地域で魅力的なケーブルテレビは見つかったでしょうか?

次の章では、実際の利用者の声を拾って紹介するので、ケーブルテレビがさらに想像しやすくなると思います。

ケーブルテレビの実際の利用者の声

今度はX(旧Twitter)から、リアルな声を聴いていきましょう。

3つの項目をそれぞれ見ていきましょう。

地域に密着した番組についての口コミ

この人は孫の運動会の様子をケーブルテレビで見ているようです。 

運動会の中継をケーブルテレビで流してもらえると、普段近くにいない親戚や足腰が弱くて家にいるおじいちゃんおばあちゃんは助かりますよね。

こちらでは、地元に根付いて営業しているお店の紹介と、体験教室開催の情報が放送されています。 

探さないと見つけられないような隠れ家的なお店を知れるのも、ケーブルテレビの魅力ですよね。 

専門チャンネルに関する口コミ 

この人の家庭でもケーブルテレビの専門チャンネルが活躍しています。 

娘さんが韓流ドラマチャンネル、旦那さんが海外ドラマチャンネルを見ているようです。 

ひっきりなしにテレビを見る家庭だと、お得感がありますよね。

ケーブルテレビには料理の専門チャンネルがありますが、ヴィーガン向けの料理番組も放送していたようです。地上波ではめったに見れない情報がれるのは、ケーブルテレビならではの特徴ですよね。 

インターネットに関する口コミ

この方はケーブルテレビとネットをJ:comに揃え、セット割でスマホ料金を節約していきたいと考えているようですが、どうやらネットが遅いみたいです… 

スマホのキャリアによっては、ケーブルテレビとスマホのセット割が組めるので、ネットは別の光回線で考えてしまってもいいかもしれないですね。 

この人は主に動画視聴でネットを使っているようです。

ケーブルテレビはアップロード速度が遅く、Ping値が高いので、ライブ配信やオンラインゲームには不向きですが、動画視聴や調べもの、SNS投稿をするくらいでしたら十分快適に使えますよ。 

ケーブルテレビがおすすめな人

メリットを踏まえると以下の人にケーブルテレビがおすすめできます。

  • テレビで地域の情報を知りたい人
  • 様々なテレビ番組が見たい人
  • 家族みんなで楽しみたい人
  • テレビで安定した通信で高画質・高音質の放送を楽しみたい人
  • 光回線エリア外でインターネットを利用したい人

メリットの部分で説明したように、ケーブルテレビの1番の強みは「テレビで地域の情報や多種多様な番組を見られる」ことです。 

この多様さは、特に家族にとってプラスに働きます。 

家族が各々の年齢や趣味に合わせたジャンルの番組を見られて、親戚や祖父母が集まった時はみんなで地元の運動会や花火大会の様子を高画質・高音質で快適に楽しめます。 

ケーブルテレビはまさに、家族間の会話や笑いを提供するサービスと言えるでしょう。

また、光回線がエリア外でもケーブルテレビならネットが使える場合もあります。光回線のエリア外の場合には、一度地域のケーブルテレビについても調べてみることをおすすめします。

ケーブルテレビをおすすめしない人

デメリットを踏まえると、以下の人にはケーブルテレビはおすすめできません。

  • テレビをあまり見ない人
  • ライブ配信やオンラインゲームを頻繁に行う人

 

ケーブルテレビはテレビの番組視聴を中心としたサービスなので、テレビをあまり見ない人には不向きです。 

また、ライブ配信やオンラインゲームを頻繫に行う人にはおすすめできません 

なぜなら、ケーブルテレビは光ケーブルと同軸ケーブルのハイブリッドのHFC方式で接続していて、光ケーブルのみで接続している光回線より速度が遅いからです。 

光回線なら速度が速くラグを気にする必要がないので、使える地域に住んでいるなら、光回線をおすすめしますよ。

まとめ

いかがだったでしょうか。 

ケーブルテレビがどんなものなのかをメリット・デメリットを用いて解説しましたが、理解できましたか?

まとめると、大画面で地域に特化した番組や多ジャンルの専門番組を、高画質・高音質で視聴できるのがケーブルテレビの特徴です。

自分のライフスタイルに合ったサービスを見つけて、快適な生活を楽しんでくださいね。 

この記事が、皆さんのお役に立てれば幸いです。