2021年1月29日、楽天モバイルが新料金プラン「Rakuten UN-LIMIT Ⅵ」(シックス)を発表しました。
楽天は携帯事業への参入を発表した際も大きな話題を呼び、以降も斬新なプランを打ち出すなど常に注目を集めています。
そんな楽天が運営している楽天モバイルから発表された「Rakuten UN-LIMIT Ⅵ」。
この記事では、サービス内容、現行プラン「Rakuten UN-LIMIT V」との比較、携帯3キャリアや他社格安SIM・スマホとの比較などについて紹介していきます。
『楽天モバイルの新料金プランってどんな感じ?』『乗り換えを考えているだけど』という方は、是非参考にしてみてください。
※表記の価格は税込みです。
目次
楽天モバイルの新料金プラン「Rakuten UN-LIMIT Ⅵ」(シックス)は2021年4月1日からサービス開始
※楽天モバイル公式サイトより引用
楽天モバイルから発表された新プラン「Rakuten UN-LIMIT Ⅵ」(シックス)は、2021年4月1日からサービス開始になりました。
2020年9月に発足した菅内閣から料金値下げの要請を受けた携帯大手3キャリアは、NTTドコモは「ahamo」(アハモ)、ソフトバンクは「LINEMO(ラインモ)」、auは「povo」(ポヴォ)と、既に月額3,300円を切る料金で20GBのデータ通信が利用可能なプランを発表。
また、MVNO(格安SIM)サービスのmineo(マイネオ)も、1月27日に20GBが2,178円で使える新プラン「マイピタ」を発表しました。
その中で、楽天モバイルはいくらのプランを発表してくるのか大注目でしたが、現行の「Rakuten UN-LIMIT Ⅵ」(ファイブ)をアップグレードさせた、1GBまでは無料、1~3GBは1,078円、3~20GBは2,178円、20GB超でも従来通りの3,278円と4段階制プランを打ち出してきました。
こちらの新プラン「Rakuten UN-LIMIT Ⅵ」は、2021年4月1日からサービスが開始しました。
新料金プラン「Rakuten UN-LIMIT Ⅵ」(シックス)と現在の「Rakuten UN-LIMIT V」(ファイブ)を比較
まずはじめに、新料金プランの「Rakuten UN-LIMIT Ⅵ」と現行プランの「Rakuten UN-LIMIT V」では何が違うのか比較してみましょう。
「Rakuten UN-LIMIT Ⅵ」 | Rakuten UN-LIMIT V | |
月額料金 | 1GBまで:無料 1~3GB:1,078円 3~20GB:2,178円 20GB超:3,278円 | 3,278円 |
データ通信 | 楽天回線エリア:制限なし パートナー回線エリア:5GB/月 | |
通話料 | RakutenLink同士/RakutenLink利用:0円 通常の通話:22円/30秒 |
新料金プランの「Rakuten UN-LIMIT Ⅵ」は、現行の「Rakuten UN-LIMIT V」よりも1,100円安く(3~20GB使用時)なった感じですね。
現行プランの「Rakuten UN-LIMIT V」は3,300円を切る低価格帯に加え、データ使い放題という特徴がありました。
アップグレードされた「Rakuten UN-LIMIT Ⅵ」も使い放題は引き継がれ、1GBまでは無料、1~3GBは1,078円、3~20GBは2,178円、20GB超は従来通りの3,278円と、使ったデータ量に応じて料金が4段階に分かれる仕組みになっています。
※楽天モバイル公式サイトより引用
Wi-Fiの普及も広がり月々のデータ使用量(パケット通信量)を以前ほど使わなくなったので、この低料金化は私たちユーザーにとって大きなメリットです。
よって、アップグレードされた新料金プラン「Rakuten UN-LIMIT Ⅵ」と現行の「Rakuten UN-LIMIT V」を比較した場合には、「Rakuten UN-LIMIT Ⅵ」(シックス)の方が、より安く、より便利に使えると言えます。
「Rakuten UN-LIMIT Ⅵ」(シックス)と「Rakuten UN-LIMIT V」(ファイブ)のデータ通信の特徴を比較
料金関連ついては上で比較しましたので、今度はデータ通信の特徴について比較してみたいと思います。
「Rakuten UN-LIMIT Ⅵ」 | Rakuten UN-LIMIT V | |
データ通信 | 制限なし 楽天回線エリア:制限なし パートナー回線エリア:5GB/月 | |
繰り越し | なし | |
その他の特徴 | ・月々のデータ使用量が1GBまで/1~3GB/3~20GB/20GB超の4段階制 | ・あまり使わなかった月であっても「使い放題」の定額料金になってしまう |
現行の「Rakuten UN-LIMIT V」は使い放題ではあるものの、使っても使わなくても毎月3,278円かかっていました。
ですが、アップグレードされた新プランの「Rakuten UN-LIMIT Ⅵ」では、1GBまで、1~3GB、3~20GB、20GB超と、使ったデータ量に応じて料金が4段階に分かれるため、使わなかった月は安くでき、多く使った月は定額制になるので、誰もが安心して使えるプランへと進化しました。
- 月額料金:定額制から4段階制に
他キャリアや格安SIMと比較して「Rakuten UN-LIMIT Ⅵ」(シックス)は安い?
現行の「Rakuten UN-LIMIT Ⅴ」からアップグレードされた「Rakuten UN-LIMIT Ⅵ」ですが、他の携帯キャリアや格安スマホ・SIMと比較して安いのでしょうか?
ここでは、
- ドコモ、ソフトバンク、auの大手携帯キャリア3社
- ソフトバンクのサブブランド「Y!mobile(ワイモバイル)」、auのサブブランド「UQモバイル」2社
とそれぞれ比較してみたいと思います。
ドコモの「ahamo」、ソフトバンクの「LINEMO」、auの「povo」と楽天モバイルの「Rakuten UN-LIMIT Ⅵ」を比較してみた
ドコモは「ahamo」(アハモ)、ソフトバンクは「LINEMO(ラインモ)」、auは「povo」(ポヴォ)が発表されていて、2021年3月から提供開始になっています。
この3つと楽天モバイルの新料金プラン「Rakuten UN-LIMIT Ⅵ」を比較すると、以下のようになります。
※楽天モバイル公式サイトより引用
月額料金で比較してみると、ドコモのahamoが2,970円、auのpovoとソフトバンクのLINEMOは同額の2,728円となっています。
povoとLINEMOの月額料金は2,728円とahamoよりも242円安いものの、「5分かけ放題」のサービスは含まれてなく、プラス550円でのオプション扱いになります。
ですので、そのオプションを付けた場合は3,278円と、結局のところahamoよりも料金は高くなるのです。ですが、最近は『通話もLINEなどアプリを使う』という方も多いと思いますので、『通話料は特に気にしない』という方にはpovoやLINEMOは魅力的に感じるかもしれません。
ですが、「Rakuten UN-LIMIT Ⅵ」は月額0円~と3社と比較しても圧倒的に安い料金設定になっています。
月内のデータ使用量上限で比較しても、楽天モバイル以外の3社は上限20GBと足並みを揃えてきましたが、楽天モバイルは3~20GBでは1,100円安い料金設定で、3社と同額の料金では使い放題と、「第4のキャリア」としての存在感を現してきた印象です。
もちろん5Gにも対応していますので、先々を見据えた上でもアップグレードされた「Rakuten UN-LIMIT Ⅵ」はおすすめのプランと言えそうです。
Y!mobile(ワイモバイル)の「シンプルプラン」、UQモバイルの「くりこしプラン」と楽天モバイルの「Rakuten UN-LIMIT Ⅵ」を比較してみた
では次に、ソフトバンク・au(KDDI)のサブブランドであるY!mobile(ワイモバイル)・UQモバイルと比較していきたいと思います。
この2つは格安SIM・スマホ業界でも注目度は高く、2021年2月からは新料金プランが開始されていますが、楽天モバイルの新料金プラン「Rakuten UN-LIMIT Ⅵ」とこの2社を比較すると以下のとおりです。
「Rakuten UN-LIMIT Ⅵ」 | ワイモバイル | UQモバイル | ||
月額料金 | 3GB | 1GBまで:無料 1~3GB:1,078円 3~20GB:2,178円 20GB超:3,278円 | 2,178円 | 1,628円 |
10GB | 3,278円 | ー | ||
15GB | ー | 2,728円 | ||
20GB | 4,158円 | ー | ||
25GB | ー | 3,828円 | ||
データ繰り越し | × | × | 翌月まで | |
通話料 | 22円/30秒 | 22円/30秒 | 22円/30秒 | |
5G対応 | 〇 | 〇 | 〇 |
Y!mobile(ワイモバイル)やUQモバイルはそれぞれ3種類のプランを打ち出していて、どちらもデータ使用量が3GBの料金が最も安く、Y!mobile(ワイモバイル)は20GB、UQモバイルは25GBが1番多く使えるプランになっています。
それらと比較すると「Rakuten UN-LIMIT Ⅵ」は、使うデータ容量に応じてプランを選ぶのではなく、使ったデータ容量に応じた4段階制の仕組みになっています。
1GBまで無料で使えますし、Y!mobile(ワイモバイル)やUQモバイルとの同じような料金帯と比較しても使えるデータ容量は断然多いです。
ちなみに、「格安SIM=ドコモ・au・ソフトバンクよりも安い」というイメージを持っている方も多いと思いますが、格安SIM(MVNO)は、ドコモ・au・ソフトバンクの携帯大手3キャリアの通信回線を借りて展開しているサービスです。
そのため、基地局をはじめとした設備投資をする必要がなく、携帯キャリアよりも安い料金で提供できるというわけです。
ですが、楽天モバイルが発表した新プランは、1GBまでは無料、3~20GBは2,178円、20GB超でも3,278円と格安ですので、格安SIM・スマホと比較してもアップグレードされた楽天モバイルの「Rakuten UN-LIMIT Ⅵ」は、”料金が安くデータ量も多く使える”最もおすすめの料金プランと言っても過言ではありません。
楽天モバイル「Rakuten UN-LIMIT Ⅵ」に乗り換えるメリットは?
アップグレードされた「Rakuten UN-LIMIT Ⅵ」ですが、以下に該当する人には乗り換えるメリットがあると言えそうです。
- 単純に月々の料金を安くしたい
- その月によってデータ使用量に波がある
- 安い使い放題プランにしたい
携帯キャリア3社は毎月のデータ使用量を20GBと上限を定めていて、mineoやY!mobile(ワイモバイル)などの格安SIMでは使う(使いたい)データ使用量に応じたプランを自分で選ぶ料金体系になっています。
ですので、どのプランも毎月使えるデータ使用量が決まっていて、その上限を超えると速度制限がかかってしまいます。
ですが、アップグレードされた「Rakuten UN-LIMIT Ⅵ」は、他3社の定額制とは違い「使ったデータ容量に応じた4段階制の料金プラン」になっています。
1GB未満で収まれば無料ですし、1~3GBは1,078円、3~20GBは2,178円、20GB超は3,278円と、使わなかった月は安くでき、20GBを超えた場合でも3,278円と定額制なので、上の何れかに当てはまる方は、楽天モバイルの新プランに乗り換えるメリットがあると言えます。
楽天モバイル「Rakuten UN-LIMIT Ⅵ」への乗り換え方法
既に発表されている、ドコモの「ahamo」、ソフトバンクの「LINEMO」、auの「povo」は、オンラインでの受付のみとなりますが、楽天モバイルの「Rakuten UN-LIMIT Ⅵ」は店頭での受付が可能です。
現行プランを契約中の人
既に「Rakuten UN-LIMIT Ⅴ」をご利用中の方は、2021年4月1日から自動的に切り替わるため、特に手続きをする必要はありません。
他社のスマホ・SIMを契約中の人
お住いのお近くにある楽天モバイルショップや、楽天モバイルの公式サイトから申し込みで可能です。
事務手数料やSIMカード発行料などの初期費用は0円
楽天モバイルの新プラン「Rakuten UN-LIMIT Ⅵ」を利用する際、初期費用は0円です。
契約事務手数料 | 0円 |
SIMカード発行料 | 0円 |
ドコモの「ahamo」、ソフトバンクの「LINEMO」、auの「povo」では、申し込み時に上記2つの費用がかかりますので、その面でもアップグレードされた「Rakuten UN-LIMIT Ⅵ」は画期的な新プランと言えます。
まとめ
今回は楽天モバイルが発表した新料金プラン「Rakuten UN-LIMIT Ⅵ」(シックス)について、現在プランであるRakuten UN-LIMIT Vや、ドコモの「ahamo」、ソフトバンクの「LINEMO」、auの「povo」などと比較してきました。
ドコモ、ソフトバンク、auとの3社で比較した場合、楽天モバイルの新料金プランは2,178円と1,100円安い料金設定になっています。
月内で使ったデータ使用量に応じで月額料金が変動し、あまり使わなかった月は安くなり、多く使った人月は使い放題と、無駄なくお得に使えるプランと言えそうです。
皆さんもこの機会に、楽天モバイルへの乗り換えを検討してみてはいかがでしょうか?